『圧着剥離』のリペアについて 当店ではメーカーでお断りされても、リスクへのご理解をしていただき、リペアが可能と判断出来れば、リペアいたします。 ただし、リペア方法は必ずステッチ+圧着もしくはシームテープとなります。 圧着剥離のリペアについては下記をご覧いただきご理解ください。

クリーニング屋さんは何も悪くない!!

『ウェアの圧着製品への過信…意外と短い圧着製品の寿命。』 当店はオープンからそろそろ3年目となり、リペア枚数も1000着に近づいて来ました。 その中でもご相談/ご依頼ランキング上位なのが「圧着剥離」のリペア。無縫製で圧着されている部分やシームテープや素材などの剥離によるリペアについて詳しくお話しします。 ある時パーツがポロッと取れたりパラっと剥がれたり… お客様からはもちろんのこと、クリーニング店さんからも多数ご相談いただきます。時には、納得されないお客様と困り果てたクリーニング店さんとの仲裁に入ることも…。 ◆そもそも圧着って何か??◆ 専用資材と機械を用いて、その製品や素材に合う熱と圧力と時間で接着加工すること。 これらは皆さんがご存知の止水ファスナーを使った、無縫製のポケットやフロントファスナーやベンチレーションでも良く見ます。防水性を高めるウェアには多く使われた仕様です。資材は違いますがシームテープも同様で熱と圧力で圧着されています。 ポイントは無縫製という事。 この圧着とは要は強い接着材を熱とギューと機械で圧力を掛けてくっけただけの物なのです…。 だから、寒い雪山から暖かい部屋や乾燥機などを繰り返して、過酷に使われた圧着は保って5年が良いところ。(これらはメーカーで修理して貰えるおおよその範囲)購入からではなく製造からの年数の目安です。 ◆経年劣化があいまい◆ お客様へこの寿命を説明すると、殆どの方がそんなに短いと思っていません。(使い方や保管環境でもかなり差があります)ご依頼で届くウェアは5年〜10年以上の物まであります。稀に2シーズンほどでシームテープが剥がれたとの相談がありますが、これは別の問題です^^;(設定不良での不具合) ただ、最近はメルカリやセカストやら…中古で購入される方も多くて、本当にこれが一番困ります。ご自身が着用しては数年のつもりが実際の製造からは優に6年以上過ぎていて、良かれと防水性を保つ為にクリーニング店さんへ持ち込み、撥水加工の依頼。 …そしてクリーニング作業が留めとなり圧着箇所がポロッとポケットがファスナーごと落ちたり、ヒラヒラと圧着箇所が取れる。 そして、当店へご相談が来た時には『クリーニング店に出したらこんなことされて』となる訳です。 これらはまず、5年以上経過していてもクリーニング店さんは確認のしようがありません。お客様への聞き取りしか確認ができません。でも、お客様自身も悪気は無く、何年着ているか忘れているか分からなくて、4年〜5年くらいと(つもり?)言われ、当店でモデル名から調べたら… いやいや10年近く経過したモデルだった、、、、。これは珍しくないことです。 この時のご相談の際は素材自体にかなりの劣化があり、リペアしてあげる事が出来ませんでした。 ◆ウェアの耐久性◆ 防水性のあるウェアは、素材や作りが特殊で一般のお洋服の様に何十年も着れる物ではありません。 でも、現実はGORE-TEXほか多数の素材はとても丈夫になり、素材の質が良い製品が増えました。しかし、圧着資材には大きな変化はなく、結果的に製品の寿命には変化が無いままなのです。 ご依頼の剥離したウェアを見るとやはり、素材は良い状態を保っているのにそこへ圧着資材が追いついてないと感じるウェアが沢山あります。 ご相談いただいて確認すると、確かに素材がここまで綺麗ならリペアで何とかなりそうだな…と思うウェアが多いです。なので、諦めきれない気持ちもよく分かります。 シーズンオフ時の保管方法は長く保たせる為にもとても大切です。高温多湿は避けて油分などは取り除き保管してあげてください。 ◆絶対にやらないでコレだけは!◆ 圧着剥離のご依頼でウェアを確認すると有りがちなのは、ご自身で何かしらの接着剤を使ってしまうこと^^; 衣類用ならまだしも、中にはとても除去が出来ない程の強力なボンド??的なモノで補修して、綺麗に直せたかもしれないウェアが接着剤のシミに…セルフで治する前にご相談ください。 ◆最後に◆ 個人的な見解です。無縫製のみの圧着製品は単に接着剤で出来た物で保って5年。 長く着たいなら無縫製品ではなく、圧着+ステッチが入った製品を選んでください。ステッチ1本で更に5年〜6年(もっと+になるかも)寿命が変わります。 5年以上経過した、無縫製の圧着ウェアはご自身で手洗いするか、もしくは古いと言うことを前提でクリーニング店さんへご相談ください。 そして、クリーニング店さんはトラブルに為らない為にも圧着製品へのリスクを必ずお客様へご説明してください。

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